柊の日記

草月流いけばな【花スタジオ・クレアーレ】
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新宿展前期終了

 草月展前期が無事終わりました。モミジ、鉄線、コメウツギも3日間元気でいてくれて本当に良かったです。展覧会が始まる前の朝のお手入れに行く時は水が下がってないか(萎れてしますことを水が下がると云います)毎日ドキドキしていました。

こう云うリスクのある材料は展覧会で使わなければいいのにと毎回思うのですが、やっぱり自分が表現したいことは、もちが悪い花材でも勇気を出して使うようにしています。「あ〜今回も良かった〜」という気持ちです。

茜家元の作品です。


展覧会会場前で毎日「いけばな体験教室」をやっていますが明日、14日(月)は、11時からと14時半から私が担当します。お時間のある方は是非、お越しくださいませ。 
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「草月いけばな展」

新宿高島屋で「草月展」が始まりました。今年のテーマは「言の葉と花」です。一つ一つの作品に作者が考えた言葉が添えてあります。

私は「花・風」。器に水をたっぷり張り、爽やかな風を感じられる作品を心がけました。花材は枝垂れもみじ、きんかくれ(板屋モミジの一種)鉄線、コメウツギです。コメウツギはいけこみ前日、お花屋さんにもみじの枝ぶりを確認しに行ったときに鉢物であったもので、大変珍しい材料です。(お花屋さんの仕入れ担当の方も実際の名前はわからなかったそうです)



鉢から30CM程しか成長していませんでしたが、2年かけてやっと30CMまで育ったそうです。それを材料にするのは忍びなかったのですが、あまりの可憐さに使わせて頂きました。もちろん、枝垂れもみじとキンカクレは鉢から切ったら即、ウイスキーにつけて水揚げをしました。明日まで元気でいてくれることを祈ります。あと1日。
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家元講習会 Part4

 講習会最後の4作目のテーマは「植物を編む」。
植物には、様々な種類があり又、同じ種類でも1本1本違う形をしています。その特徴をよく観察しどんないけ方ができるか考えてみました。編むと云っても、植物ですからあまり工芸的に編んだり痛々しく見えてしまうのはNGです。



花材:オクラレルカ、ドラセナコンシンネ、デルフィニューム
花器:鉄花器

今回は葉物2種類を使って編んでみました。



先ず、オクラレルカは直線的な面の表情があるので、1本1本バラバラにし格子状に組んでいき編みこみました、ワイヤー等の留めは使っていません。ドラセナコンシンネは結ぶ行為を何回か繰り返すことで曲線的に編んで行きました。強い面を持つ鉄花器に、オクラレルカの面を合わせその中に、曲線のドラセナコンシンネを組み合わせ彩りにブルーのデルフィを添えました。

お花屋さんで見かけるオクラレルカ、ドラセナとガラッと表情が違って見えると良いのですが・・・
枝物、花物 いろんな材料で編むことができますが、編むにはやり易い花材を選ないとうまく行かないことがあるので注意しましょう。
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家元講習会 Part3

 講習会3作目は、新テキスト徹底追及と云う事で3−10「花器の色を考える」のテーマでいけました。
花器の色と作品を考えた時、器の色と同系色の花を持ってくるか、補色の色を採り合わせるかと考えるのが一般的だと思いますが、私はこのテーマを深く掘り下げて「器の色から空間を意識できないかと」考えてみました。

花材:黒く着色した石化柳、芭蕉の葉、かすみ草、
    鉄線
器の黒と赤の分量を空間の中に取り込み空間に色を感じさせたいと思いました。
このテーマは今年1月に茜家元から与えられたテーマですが、1月以来、器の色から何を発想していけば良いのだろうと大変悩みました。色と空間・・・・
考えれば考えるほど混乱し、4月まで私の頭は色と空間で一杯でした。トホホ・・・   
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家元講習会 Part2

 講習会2作目は「花菖蒲」です。
本来、花菖蒲はいけるときに決まりごとがある花材です。
花と葉の特別な入れ方、葉組、又、第1花苞、第2花苞、一花五葉、水切り葉、等と云う言葉もありますが、今回私は基本的ないけ方ではなく自由にいけてみました。

花材:花菖蒲、フトイ、雪柳、アジサイ

基本では花菖蒲の茎は葉で隠すようにいけていきますがこれは、あえて菖蒲の葉を入れず茎を見せています。茎の直線を強調するようフトイを入れ爽やかな季節の1作にしました。三角形の器を2個組み合わせ上の器にはお水をたっぷり入れ涼を感じる作品です。



5月5日は「端午の節句」で菖蒲は「勝負」にかけて男の子が元気よく成長するように願って花菖蒲をいけますが、季節的には5月末、6月が一番見頃でお稽古でも安価に手に入ります。是非、皆さんも1年に1度は季節の花、菖蒲をいけてみましょう。

因みに、表参道「根津美術館」のお庭の杜若(かきつばた)、今、最高に綺麗です。 
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家元講習会

草月ホールで茜家元の元、指導者連盟の講習会がありデモンストレーションを致しました。これは、師範以上の草月会員を対象に年2回行われる講習会で全国から会員が集まります。午前の部のテーマは「学び・採る」〜草月の教え〜で
1.基本的な技術について 
2.季節の花(菖蒲) 
3.花器の色、形を考える 
4.植物を編む です。

1.基本的な技術では壺いけのやり方を説明しました。留め方は何種類かありますが、皆さんに中がわかる様透明なガラスの器を使って説明しました。

一番緊張する事は、ホールの壁面に手元のアップが映像として映し出される事です。ハサミの持ち方、枝の切り方、留め方が全て大きく映るのでドキドキハラハラです。

次の作品は器の中に横に枝を入れて留めたい枝を割り留めていく「横一文字留め」の方法でいけました。


久留米つつじ、どうだんつつじ、ダリアの3種類です。  最初は新緑をメインにいけようと思っていましたが当日お花屋さんが持ってきてくれたどうだんつつじの葉がまだ小さかったので、久留米つつじをメインにしブルーの壺に華やかな色彩でいけました。


2作目は又次回!
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花の散歩道


草月会長野県支部の新テキスト講習会に行って参りました。
テキストから5作の作例をデモンストレーション
テーマ:3−8色をいける (同系色)
     花材:れんぎょう、ういきょう、アルストロメリア、ストック




テーマ:3−13 マッスと線の構成
    花材:ラナンキュラス、カラー、こでまり

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